エネルギーと環境について考える
エネルギーに関する理解を深めていただくため、俳優で気象予報士の石原良純氏をお招きし、鳥取県米子市で「空を見よう!~気象、環境、エネルギー問題もめまぐるしく変化している~」と題して、エネルギー講演会を開催しました。
石原氏は、講演の中で地球温暖化に触れ、近年の異常気象によって災害が激甚化しており、人命を守るための情報の伝え方が変わってきていること、そして各自が地域のハザードマップなどから自宅の危険度や避難のタイミングについて確認しておくことが必要であるとお話されました。
またエネルギーに関しては、日本の地理的条件・気象条件から風力発電の適地が少ないことや、太陽光発電を普及させるには蓄電が必要であり、現時点では技術的にもコスト的にも大量の蓄電が難しい状況であることなどから、自然エネルギーはまだ主力電源にはなりえず、まだまだ火力発電に頼らざるを得ない、と述べられました。そして「私たちの生活は様々な技術に守られている。それを真っ向から否定し、問題から目を背けるのではなく、科学する心を持って考えていくことが必要。」とも述べられました。
最後に、「現代の私たちは、スマホやPCなどわずか30センチ程度の距離からの雑多な情報に囲まれているためストレスがたまり疲れている。だから、一日に一度は、一番身近にある自然『空』を見上げてほしい。そしてこの空をはじめとする自然を守っていくのは私たち世代の義務である」とお話されました。