エネルギーと環境について考える
エネルギーに関する理解を深めていただくため、山口県柳井市において、元衆議院議員の杉村太蔵氏をお招きし、「一緒に考えよう 地域と日本の未来 ~地元活性化とエネルギー・環境問題~」と題してエネルギー講演会を開催しました。
杉村氏は、エネルギー問題について、カーボンニュートラルの実現に向けては原子力を主電源として確保しつつ、再生可能エネルギーの課題解決への技術開発を進めていくことが必要。電力供給において「安全性」だけでなく「安定供給」も命に直結することであり、再生可能エネルギーはCO2を排出しないクリーンな電源ではあるが、「安定供給」の面で心もとない。「安全性」については車社会に例えて、事故で亡くなる人がいるからといって車を運転しないということはならない。事故を少なくするために技術革新や法規制強化などの努力を重ねてきている。原子力についても同様で、技術で「安全性」を追求するとともに、どう活用していくかという議論しながら相互理解していくことが必要と述べられました。
また、地方活性化については、ご自身の故郷である北海道で取り組まれている企業支援について紹介され、新たな起業が増えること、雇用は増えること、税収が増えるしくみづくりと、それを評価する数値指標の設定が必要。また、リーダーも必要であり、求められる資質として、常にご機嫌であることと、自身の考えていることを伝えるアウトプット能力の重要性を語られました。
関東地域のコロナウィルス感染拡大に伴い、前日に緊急事態宣言が発令されたことから、急遽リモート開催となりましたが、画面越しに杉村氏のエネルギーがしっかりと伝わる講演会となりました。