エネルギーと環境について考える
今年度から中国地域エネルギーフォーラムでは,看護学校を対象にした「放射線教育」を実施することになりました。その第一回目として6/14に公益財団法人環境科学技術研究所相談役で医学博士の田中公夫氏 が講師となり山口県立防府高等学校衛生看護専攻科の学生を対象に放射線教育を実施しました。
我が国の看護職者は,放射線治療や診断で放射線に接する機会が先進諸国の中でも多く,看護職者を含む医療従事者の放射線防護や健康影響に対する知識の更なる向上が求められています。
また,看護師の国家試験等で放射線関連問題が出題される傾向にあることから試験対策の一助としたいとの教育現場からのニーズも手伝い,今回の出前授業が実現しました。将来看護師をめざす学生には,放射線影響について正しい知識をもち,無用な放射線影響への不安を軽減し,放射線を過度に恐れることのないよう「放射線」について正しく学んで頂くことをねらいとしています。
今回の講義を受けた学生から「放射線は,自然に存在して身近なものであると知りました。放射線の内容は少し難しかったですが,放射線治療を受けることで健康に害があるのではないかと不安な患者さんにしっかりと効果が得られることを伝えられるようにしたいです。」との感想がありました。
今後の放射線教育の必要性が十分手ごたえとして感じられた講義内容のようでした。
既に中国5県内の看護学校数校から申込があり,各学校のニーズに合った講義内容を実施することに鋭意取組んでいるところです。